テレンティウス
Terence
ラテン語 · 演劇 · 喜劇
6 作品 · 31,884 対訳文
兄弟
Adelphoe本作は、対照的な教育方針を持つ二人の父親と、彼らに育てられた二人の兄弟をめぐる葛藤と和解を描いたローマ喜劇です。厳格な父親デメアは田舎で息子クテシポンを厳しく育て、その兄弟ミキオは都会で甥のエスキヌスを寛大に養育しました。物語は、エスキヌスが弟クテシポンの愛する琴弾き女を強奪したことから始まります。この奔放な行動は周囲に様々な誤解を与え、デメアを憤慨させますが、やがて品行方正と信じられていたクテシポンも放蕩に加担していたことが発覚します。最終的に誤解は解け、エスキヌスは身重の恋人との結婚を許されます。自身の教育方針を深く反省したデメアは、一転して極端な寛大さを演じることでミキオの放漫さを皮肉りつつ、最後には真の愛情と指導の重要性を示して劇を締めくくります。
演劇18 チャンク · §cast-subject_1–§945c-999c5,485 対訳文読む →アンドロス島の女
Andria本作は、アテナイの青年パンピルスと、アンドロス島出身の身元のわからない女性グリュケリウムとの許されぬ恋、そして親たちの決めた結婚話をめぐる騒動を描いた古代ローマの喜劇です。アテナイを舞台に、厳格な父シモー、機知に富む奴隷ダーウス、そしてパンピルスの友人で別の娘を愛するカリヌスらが登場し、策略と誤解に満ちた対話劇が展開されます。シモーは息子の本心を探るために偽の婚礼を計画しますが、奴隷ダーウスの不用意な画策によって事態は二転三転し、周囲を巻き込んだ大混乱へと発展します。グリュケリウムの出産や赤ん坊をめぐる騙し合いを経て、物語は破局寸前に陥ります。しかし、アンドロス島から旅人クリトが訪れたことで事態は一変し、グリュケリウムの真の出自が明らかになります。彼女が実はアテナイ市民であるクレーメスの失われた娘であることが証明され、恋人たちの婚姻が正式に認められて、すべてが円満に解決するハッピーエンドを迎えます。
演劇18 チャンク · §cast-subject_1–§932b-981b5,075 対訳文読む →宦官
Eunuchus本作は、古代ローマの劇作家テレンティウスによるラテン喜劇であり、アテナイを舞台に二人の兄弟が繰り広げる恋愛騒動と、それに伴う大胆な変装劇を描いています。兄のフェイドリアは愛する遊女タイスの懇願を容れて一時的に身を引き、代わりに宦官を彼女に贈ります。一方、弟のカイレアは路上で見かけた美少女に一目惚れし、兄が贈るはずだった「宦官」に変装してタイスの邸宅に侵入し、欲望を遂げてしまいます。この偽宦官の行動を発端に、少女の奪還を目論む傲慢な軍人トラソーとの滑稽な対峙や、奴隷パルメノーを巻き込んだ嘘の告発が重なり、事態は混乱を極めます。しかし最終的には、美少女が市民の娘であることが発覚してカイレアとの結婚が許され、フェイドリアも交えた一同がそれぞれの形で幸福な和解に達します。
演劇20 チャンク · §cast-subject_2–§1040-1093b6,027 対訳文読む →自虐者
Heauton Timorumenos本作は、息子を過酷に扱って去らせたことを後悔し、自らに厳しい労働を課す老父メネデムスと、彼を取り巻く人々の人間模様を描いた古典喜劇です。隣人のクレメスはお節介からメネデムスに同情しますが、実はメネデムスの息子クリニアが密かに帰国し、クレメスの息子クリティポの家に滞在していました。クリティポもまた、贅沢な愛人バキスとの関係や金策に悩んでおり、機知に富んだ奴隷シルスの複雑な策略が展開されることになります。その過程で、クリニアの恋人アンティピラがクレメスの実の娘であることが発覚し、さらにクレメス自身が息子たちに騙されていたことが明らかになって立場が逆転します。最終的に、すべての欺瞞が暴かれ、息子が父親の要求に従って結婚を承諾することで、家族の和解と平穏が取り戻されます。
演劇20 チャンク · §cast..-subject_1..–§1014..-1067c..7,052 対訳文読む →義母
Hecyra本作は、若き夫婦の結婚生活をめぐる誤解と、周囲の家族たちの葛藤を描いた古代ローマの喜劇である。青年パムピルスは元愛人の遊女バッキスを忘れられぬままピルーメナと結婚するが、旅に出ている間に妻は実家に帰り、人々は姑ソストラタとの不仲が原因だと疑う。帰国したパムピルスは、妻が実は結婚前に何者かに襲われ、他人の子を出産しようとしている秘密を知り、妻を愛しながらも葛藤の末に復縁を拒む。彼の父ラケースらは彼が未だバッキスに執着していると誤解し、身の潔白を立てさせるために彼女を呼び出す。そこでバッキスが差し出した指輪の来歴から、かつてピルーメナを襲った男が他ならぬパムピルス自身であったことが判明する。こうしてすべての誤解が解け、真実は当事者だけの秘密とされたまま、夫婦は幸福な復縁へと至る。
演劇17 チャンク · §cast-subject_1–§827-880b3,495 対訳文読む →ポルミオ
Phormio本作は、アテナイを舞台に二人の若者の複雑な恋愛と結婚の騒動を描いた古代ローマの喜劇です。厳しい父親たちが旅に出ている間に、息子のアンティポは貧しい孤女と結婚し、もう一人の息子パイドリアは竪琴弾きの少女に恋をします。父親たちが帰国して激怒すると、機知に富んだ食客であるポルミオが若者たちを助けるために立ち上がり、奇策を講じて父親たちから金を騙し取ろうとします。物語の後半、アンティポの妻が実は父親の一人であるクレメスの隠し子であることが判明し、事態は急展開を迎えます。ポルミオはこの秘密を武器に父親たちの抵抗を退け、最後には妻に秘密を暴露された父親たちが屈服することで、若者たちの恋はすべて叶い、大団円を迎えます。
演劇20 チャンク · §cast-subject_1–§1001b-1055c4,750 対訳文読む →

