ゴルギアス
Gorgias
ギリシア語 · 弁論・修辞学 · 模擬弁論 · 弁論; 弁論・修辞学 · 修辞学・弁論術
2 作品 · 1,111 対訳文
パラメデスの弁明
Defense of Palamedes本作は、トロイア戦争の英雄パラメデスが、宿敵オデュッセウスによって国家反逆の罪で告発された際に行う仮想の法廷弁明演説です。演説の冒頭でパラメデスは無実を宣言し、告発がいかに不当であるかを論証し始めます。中盤では、敵との会合や金銭の授受が物理的に不可能であったことを緻密な論理で立証し、さらに裏切りを企てる動機そのものが自身に皆無であることを示します。後半では、告発者の主張が証拠を欠いた推測にすぎず、自己矛盾に満ちていることを厳しく追及します。最後にパラメデスは、自身が文字や度量衡などを発明してギリシアに貢献した恩人であることを訴え、裁判員に情に流されず正義に基づいた判決を下すよう懇願して弁明を結びます。
弁論・修辞学5 チャンク · §1-9–§31-37844 対訳文読む →ヘレネ頌
Encomium of Helen本作は、トロイア戦争の引き金となったことで悪名高い美貌の女性ヘレネを弁護し、彼女の汚名をそそぐために書かれた修辞学的な演説(弁論)です。著者のゴルギアスは、ヘレネがスパルタを去った原因を、神の意志、暴力、言論、愛という4つの不可抗力に分類して論証を進めます。前半では、運命や神々の計画、あるいは物理的な暴力による拉致であれば、彼女に責任はないことを明快に示します。中盤では、言論(ロゴス)が持つ絶大な力に焦点を当て、言論は人々の思惑(ドクサ)を操作し、魂を強制する薬のようなものであると分析します。終盤では、最後の要因として「愛」を挙げ、視覚が魂に与える不可避の影響によって彼女が行動したことを論じます。このようにして、ヘレネがいかなる原因であっても無罪であることを論理的に導き出し、演説を締めくくります。
弁論・修辞学3 チャンク · §1-6–§14-21267 対訳文読む →

