ジャンル
Rhetoric
引用方式
section
チャンク数
3
§1-6–§14-21
対訳文数
267
日本語 79 · English 55 · 简体中文 57 · 한국어 76
底本
Gorgias. Antiphontis orationes et fragmenta adiunctis Gorgiae, Antisthenis, Alcidamantis declamationibus. Blass, Friedrich, editor. Leipzig: Teubner, 1908.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0
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要旨
本作は、トロイア戦争の引き金となったことで悪名高い美貌の女性ヘレネを弁護し、彼女の汚名をそそぐために書かれた修辞学的な演説(弁論)です。著者のゴルギアスは、ヘレネがスパルタを去った原因を、神の意志、暴力、言論、愛という4つの不可抗力に分類して論証を進めます。前半では、運命や神々の計画、あるいは物理的な暴力による拉致であれば、彼女に責任はないことを明快に示します。中盤では、言論(ロゴス)が持つ絶大な力に焦点を当て、言論は人々の思惑(ドクサ)を操作し、魂を強制する薬のようなものであると分析します。終盤では、最後の要因として「愛」を挙げ、視覚が魂に与える不可避の影響によって彼女が行動したことを論じます。このようにして、ヘレネがいかなる原因であっても無罪であることを論理的に導き出し、演説を締めくくります。
