ナジアンゾスのグレゴリオス

ナジアンゾスのグレゴリオス · Gregory of Nazianzus

受難するキリスト

The Suffering Christ

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ジャンル
Drama
引用方式
section.line
チャンク数
32
§pr.1-pr.30–§1.2523-1.2610
対訳文数
4,888
日本語 1616 · English 892 · 简体中文 995 · 한국어 1385

底本

Gregory, of Nazianzus. Christus Patiens tragoedia christiana, quae inscribi solet Christos paskhōn. Brambs, Johann Georg, editor. Leipzig: Teubner, 1885.

原文データ出典

Open Greek and Latin · CC BY-SA 4.0

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要旨

本作は、古典劇の形式を用いて、キリストの受難から復活に至る救済史のドラマを聖母マリアの視点を中心に描いた悲劇です。物語は、イエスの捕縛とユダの裏切りを告げる使者の報告から始まり、ユダヤ人指導者たちによる告発とピラトによる裁判を経て、十字架刑へと至ります。わが子の凄惨な死を目の当たりにした聖母マリアの引き裂かれるような悲痛と、その死に隠された神の救済計画への信頼が、弟子ヨハネらとの対話を通じて克明に描写されます。イエスの死後、遺体は埋葬され、マリアたちは絶望の中で三日目の復活を待ちます。やがて夜明けとともに墓を訪れた女性たちが天使と復活したキリストに遭遇し、劇は一転して大いなる喜びに包まれます。最後は、番兵たちの偽証の露見、弟子たちへのキリストの出現と宣教の使命が語られ、作者による敬虔な祈りとともに幕を閉じます。