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ヒポクラテス · Hippocrates
古来の医術について
On Ancient Medicine
ギリシア語原文(原典)と日本語・英語・中国語・韓国語の対訳・語釈を、全文無料・登録不要で公開しています。
ジャンル
Philosophy
引用方式
chapter
チャンク数
11
§1-2–§23-24
対訳文数
1,010
日本語 293 · English 219 · 简体中文 207 · 한국어 291
底本
Hippocrates. Oeuvres complètes d'Hippocrate, Vol. 1. Littré, Émile, editor. Paris: Baillière, 1839.
原文データ出典
A Digital Corpus for Graeco-Arabic Studies · CC BY-SA 4.0
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要旨
『古い医術について』は、熱や冷といった少数の抽象的な「仮説」に基づいて病因を説明しようとする新しい医学的アプローチを批判し、長年の経験と観察に基づく従来の医術の有効性を擁護する医学論説です。著者はまず、医術の起源が、健康な人と病気の人とで食事を区別し、適切な調理法を開発してきた歴史にあることを示します。そして、熱や冷といった単純な性質を重視する治療論を退け、人間の身体を害するのは抽象的な冷熱ではなく、食物の過不足や、体液(ユーモル)の不調和、その力(デュナミス)であることを論じます。さらに、哲学的な手法による人間本性の抽象的議論を排除し、個々の生活習慣や食物が具体的な体質に与える影響を経験的に追究することこそが本物の医術であると主張します。最終盤では、身体を構成する器官の形状や構造、および体液の性質の変化が病態に与える影響について具体的に論じ、詳細な身体観察に基づく医療の重要性を説いて締めくくります。
