ルキアノス

ルキアノス · Lucian

船または願い事

The Ship or The Wishes

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ジャンル
Others
引用方式
section
チャンク数
11
§1-4–§44-46
対訳文数
1,208
日本語 391 · English 200 · 简体中文 305 · 한국어 312

底本

Lucian, Vol. 6. Kilburn, Kenneth, editor. London: William Heinemann, Ltd.; Cambridge, MA: Harvard University Press, 1959 (unrenewed copyright).

原文データ出典

Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0

Humanitext がクローン・再構成し、継続的に更新しています。

要旨

本作は、ペイライエウス港で巨大なエジプトの穀物船を見学した四人の友人、ルキノス、ティモラオス、サミッポス、アデイマントスが、アテナイへ歩いて戻る道すがら繰り広げるコミカルな対話篇です。はぐれていたアデイマントスが、件の巨船を我が物にするという誇大妄想に耽っていたことをきっかけに、彼らは順番に「神々への最大の願い事」を披露し合うゲームを始めます。アデイマントスは尽きることのない富と豪奢な生活を、サミッポスは軍隊を率いてペルシアを征服する王となることを、そしてティモラオスは不老不死や超自然的な魔力をもたらす指輪を求め、各自の願望を肥大化させていきます。しかし、現実主義的なルキノスは彼らの途方もない妄想に対し、富や権力がもたらす現実の苦悩、病や死から逃れられない人間の限界を鋭く、時に皮肉を交えて指摘します。物語は、アテナイへの到着とともに妄想の時間が終わり、現実へと引き戻される友人たちの愚行をルキノスが優しくも冷徹に笑い飛ばすことで幕を閉じます。