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ルキアノス · Lucian
ゼウクシスまたはアンティオコス
Zeuxis or Antiochus
ギリシア語原文(原典)と日本語・英語・中国語・韓国語の対訳・語釈を、全文無料・登録不要で公開しています。
ジャンル
Rhetoric
引用方式
section
チャンク数
3
§1-3–§8-12
対訳文数
242
日本語 55 · English 50 · 简体中文 62 · 한국어 75
底本
Lucian, Vol. 6. Kilburn, Kenneth, editor. London: William Heinemann, Ltd.; Cambridge, MA: Harvard University Press, 1959 (unrenewed copyright).
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0
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要旨
本作は、作品の本質的な技術や価値ではなく、単に「新奇さ」や「珍しさ」ばかりを喜ぶ聴衆の態度を、語り手が自嘲的に批判する弁論である。語り手は、自身の新作朗読がその構成の巧みさではなく「目新しい」という理由だけで称賛されたことに落胆し、二つの歴史的逸話を引き合いに出す。第一の例は、画家ゼウクシスが描いた「女ケンタウロス」の絵である。観客がその優れた描写技術ではなく、珍しい主題ばかりを褒めちぎったため、ゼウクシスは憤慨して絵を隠してしまった。第二の例は、シリア王アンティオコスが戦象を用いてガラティア戦に勝利した逸話である。王は自らの知略ではなく、新奇な獣である象の存在だけで勝てたことを恥じ、戦勝碑に象のみを刻ませた。これらの逸話を通じて、作品は表面的な新しさのみに目を奪われる観衆の姿勢を風刺し、創作における真の技術の重要性を訴えかける。
