ルキアノス

ルキアノス · Lucian

嘘好き人間

The Lover of Lies or The Doubter

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ジャンル
Others
引用方式
section
チャンク数
12
§1-3–§37-40
対訳文数
1,311
日本語 447 · English 178 · 简体中文 329 · 한국어 357

底本

Lucian, Vol. 3. Harmon, Austin Morris, editor. London: William Heinemann, Ltd.; Cambridge, MA: Harvard University Press, 1921.

原文データ出典

Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0

Humanitext がクローン・再構成し、継続的に更新しています。

要旨

本作は、人間がなぜ実用のない嘘を愛し、迷信に惑わされるのかという問題を扱う対話篇です。語り手である合理主義者のチュキアデス(Tychiades)が友人フィロクレスに、病床の哲学者エウクラテスの邸宅で見舞い客たちが大真面目に語り合っていた奇妙な体験談を報告する形で進行します。邸宅に集まった高名な哲学者や医師たちは、魔術的な治療法や、夜間に動き出す彫刻、冥府への臨死体験、さらには呪文で動くすりこぎといった荒唐無稽な怪談を次々と披露します。チュキアデスはそれらに対して合理的な疑念を呈し、迷信の愚かしさを鋭く批判しますが、周囲からは不信心だと非難されてしまいます。最終的に、嘘と妄想に満ちたその場に耐えかねて退散したチュキアデスは、嘘の害毒から心を守るためには「真実」と「正しい理性(ロゴス)」こそが唯一の解毒剤であることを友人とともに確認し、対話を締めくくります。