ルキアノス

ルキアノス · Lucian

二重に訴えられて

The Double Indictment or Trials by Jury

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ジャンル
Others
引用方式
section
チャンク数
12
§1-2–§33-35
対訳文数
1,408
日本語 383 · English 289 · 简体中文 330 · 한국어 406

底本

Lucian, Vol. 3. Harmon, Austin Morris, editor. London: William Heinemann, Ltd.; Cambridge, MA: Harvard University Press, 1921.

原文データ出典

Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0

Humanitext がクローン・再構成し、継続的に更新しています。

要旨

本作は、天上と地上のアテナイを舞台に、神々が滞った裁判を処理するために開催した法廷劇を通じて、当時の哲学諸派や言語芸術の欺瞞を鋭く風刺する対話篇です。物語は、神々の労苦を嘆くゼウスが、正義の女神ディケ(Dike)とヘルメスをアテナイのアレイオス・パゴスに派遣し、様々な訴訟を裁かせることから始まります。開廷された法廷では、「酩酊」対「アカデメイア」、「ストア」対「快楽(ヘドネ)」など、擬人化された学派や概念たちが滑稽かつ弁証法的な告発と弁論を繰り広げます。最後に、かつて「弁論術」を修めながらもそれを捨てて「対話(ダイアロゴス)」へと転向した「シリア人」(作者自身を投影した人物)が被告として登場します。シリア人は、難解で退屈だった「対話」を天上の崇高な哲学から引きずり下ろし、喜劇やユーモアを融合させて大衆に親しみやすい形に変貌させたのだと自らの正当性を主張します。この自己擁護の弁論が圧倒的な支持を得て勝利することで、作品は作者自身の創作活動のあり方を肯定しつつ幕を閉じます。