ルキアノス

ルキアノス · Lucian

悲劇役者ゼウス

Zeus Rants

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ジャンル
Others
引用方式
section
チャンク数
14
§1-4–§49-53
対訳文数
1,781
日本語 550 · English 335 · 简体中文 428 · 한국어 468

底本

Lucian, Vol. 2. Harmon, Austin Morris, editor. London: William Heinemann, Ltd.; Cambridge, MA: Harvard University Press, 1915.

原文データ出典

Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0

Humanitext がクローン・再構成し、継続的に更新しています。

要旨

本作は、神々の存在と宇宙への摂理(プロノイア)を巡る、天上と地上の双方で繰り広げられる騒動を描いた風刺的な対話篇です。物語は、エピクロス派の哲学者ダミスが神々の存在を否定し、ストア派のティモクレスがそれを擁護する論争を始めたことで、最高神ゼウスが神々の存亡の危機を抱くところから始まります。ゼウスは天上の神々を緊急招集しますが、席順を巡る混乱や、批判的な神モモスによる「神々が不条理を放置してきた自業自得だ」という手厳しい非難に見舞われます。神々は効果的な対策を講じられず、結局は天の門を開けてアテナイで展開される地上の論争を固唾をのんで覗き見ることになります。地上では、宇宙の秩序や詩人の言葉を盾にするティモクレスに対し、ダミスが人間世界の不正や神話の不合理を挙げてことごとく論破していき、最終的にティモクレスは激怒して暴力に訴え出ます。神々は天からそれを傍観しながら、自らの存在意義が人間の不確かな議論に委ねられている現実を前に、皮肉混じりの諦念を抱きつつ対話を終えます。