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ルキアノス · Lucian
下界への旅または僭主
The Downward Journey or The Tyrant
ギリシア語原文(原典)と日本語・英語・中国語・韓国語の対訳・語釈を、全文無料・登録不要で公開しています。
ジャンル
Others
引用方式
section
チャンク数
8
§1-3–§26-29
対訳文数
1,311
日本語 436 · English 208 · 简体中文 376 · 한국어 291
底本
Lucian, Vol. 2. Harmon, Austin Morris, editor. London: William Heinemann, Ltd.; Cambridge, MA: Harvard University Press, 1915.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0
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要旨
本作は、冥界への旅路とそこでの裁判を舞台に、地上の富や権力の虚しさと死の絶対的な平等をユーモラスに描いた風刺的な対話篇です。物語は、冥界の渡し守カロンや運命の女神クロトが待つ中、伝令神ヘルメスが死者たちの魂を連れて到着する場面から始まります。生前の富に執着し見苦しく抵抗する僭主メガペンテスに対し、犬儒学派の哲学者キュニスコスや貧しい靴仕立て屋ミキュロスは、死を軽やかに受け入れ、権力者の虚飾が剥ぎ取られる様子を痛快に笑い飛ばします。渡し船で冥界に到着した死者たちは、裁判官ラダマンテュスの前に引き出されます。潔白を証明された哲学者と靴屋が放免される一方、僭主はその悪行を愛用のベッドやランプに告発されて有罪となります。最終的に僭主は忘却(レテ)の水を飲むことを禁じられ、かつての栄華の記憶を持ったまま永遠に苦しむという皮肉な罰を下されます。
