ジャンル
Philosophy
引用方式
section
チャンク数
16
§178-179–§200-201
対訳文数
2,145
日本語 627 · English 439 · 简体中文 466 · 한국어 613
底本
Platonis Opera, Tomus III: Tetralogia V-VII. Burnet, John, editor. Oxford: Clarendon Press, 1903.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA (Perseus の利用条件による)
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要旨
本作は、若者の優れた教育と、そのために不可欠な徳の一種である「勇気(アンドレイア)」の本質を追究するプラトンのソクラテス対話篇です。物語は、アテナイの市民リュシマコスらが、息子たちに最善の教育を施すため、高名な将軍であるラケスとニキアス、そして哲学者ソクラテスに助言を求めるところから始まります。議論はまず重装歩兵術という武芸の是非から始まりますが、ソクラテスは教育の真の目的が「魂の配慮」にあるとし、探究を「勇気とは何か」という根本的な問いへと導きます。将軍ラケスは「戦列に踏みとどまること」や「魂の忍耐力」といった定義を提案しますが、ソクラテスの鋭い吟味によってその不十分さが暴かれます。続いてニキアスが「恐ろしいことと恐るるに足りぬことに関する知識」という知的な定義を試みるものの、これも最終的には勇気だけでなく徳の全体を指すことになり、矛盾に陥ります。最終的に、登場人物たちは誰も勇気の真の定義に到達できず、自らの無知を認め、若者たちと共に改めて優れた教師を探して学び続けることを誓い合って対話は幕を閉じます。
