アリストパネス

アリストパネス · Aristophanes

Wasps

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ジャンル
Drama
引用方式
line
チャンク数
20
§1-83–§1440-1537
対訳文数
4,003
日本語 1235 · English 784 · 简体中文 1023 · 한국어 961

底本

Aristophanes. Aristophanis Comoediae, Vol. 1. Hall, F. W. and Geldart, William M., editors. Oxford: Clarendon Press, 1906.

原文データ出典

Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0

Humanitext がクローン・再構成し、継続的に更新しています。

要旨

本作は、当時のアテナイで深刻化していた市民の裁判依存症と、それを利用する煽動政治家たちの欺瞞を鋭いユーモアで描いたギリシア喜劇です。裁判中毒の老人フィロクレオンと、父を監禁してその奇妙な病を治療しようとする息子ブデリュクレオン、そしてスズメバチに扮した強硬な老陪審員たちの合唱隊(コーラス)が騒動を繰り広げます。物語の前半では、脱出を図る父親とそれを阻止する息子のコミカルな攻防、そして裁判のあり方をめぐる激しい対論(アゴーン)が展開され、父親は自分が政治家に搾取されている現実に直面します。これを受けて後半では、家の中から出られない父親のために、チーズを盗んだ飼い犬を被告とする奇想天外な「家庭内裁判」が執り行われます。最終的に法廷への執着から解放された父親は、息子に導かれて上流階級の社交界へと足を踏み入れますが、今度は泥酔して暴れ回り、最後は狂乱のダンスを踊って退場するという、風刺に満ちた破天荒な結末を迎えます。