ジャンル
Philosophy
引用方式
section
チャンク数
8
§1–§9-10
対訳文数
697
日本語 223 · English 133 · 简体中文 145 · 한국어 196
底本
Plutarch. Plutarchi Chaeronensis Moralia, Vol. VI. Vernardakēs, Grēgorios N., editor. Leipzig: Teubner, 1895.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA (Perseus の利用条件による)
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要旨
本作は、人間と動物(野獣)のどちらがより徳や理性において優れているかを、ユーモラスな対話形式で検証する哲学的な作品です。魔女キルケの島を舞台に、英雄オデュッセウスと、魔法で豚に変えられたギリシア人のグリュロス(Gryllos)との間で対話が交わされます。人間に戻ることを拒むグリュロスは、動物の生の優越性を「徳」の観点から主張し始めます。彼は、動物の勇気が偽りのない本質的なものであることや、余計な欲望に惑わされない優れた「節制」を備えていることを挙げ、人間の虚栄や不自然な執着を鋭く批判します。さらに、動物たちが天性の知恵を持ち、高度な学習能力や自己治療の技術を備えていることを示して、動物に理性がないとするオデュッセウスの前提に反論します。人間中心主義的な知の序列をユーモラスに逆転させ、真の理性と自然な生のあり方を問いかける作品です。
