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プルタルコス · Plutarch
冷の原理について
On the Principle of Cold
ギリシア語原文(原典)と日本語・英語・中国語・韓国語の対訳・語釈を、全文無料・登録不要で公開しています。
ジャンル
Philosophy
引用方式
section
チャンク数
10
§1-3–§21-23
対訳文数
895
日本語 297 · English 154 · 简体中文 170 · 한국어 274
底本
Plutarch. Plutarchi Chaeronensis Moralia, Vol V. Vernardakēs, Grēgorios N., editor. Leipzig: Teubner, 1893.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA (Perseus の利用条件による)
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要旨
本書は、自然界における「冷たさ」の本質と、その第一の源泉がどの元素にあるのかを探究する哲学・科学的論考である。著者はまず、冷たさが単なる熱の欠如ではなく、独自の能動的な能力(デュナミス)であることを、感覚や身体に及ぼす影響を根拠に論じる。続いて、四つの基本元素のうち、どれが冷たさの第一原理(アルケー)であるかをめぐり、空気を第一とする説、水を第一とする説、そして地を第一とする説を順に検討していく。議論の中では、エンペドクレスなどの詩や先行する哲学者の説、また井戸水の冷たさや凍結などの具体的な物理現象が数多く引用される。最終的に著者は、冷たさは重さや固さ、凝縮をもたらす地の性質と結びついていることを示す。しかし、一つの結論を急いで決定するのではなく、対話相手であるファボリノスに対し、慎重に判断を保留(エポケー)することを促して本作を締めくくる。
