ジャンル
Philosophy
引用方式
section
チャンク数
8
§1-3–§17
対訳文数
743
日本語 237 · English 122 · 简体中文 171 · 한국어 213
底本
Plutarch. Plutarchi Chaeronensis Moralia, Vol 3. Vernardakēs, Grēgorios N., editor. Leipzig: Teubner, 1891.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA (Perseus の利用条件による)
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要旨
本書は、祖国を追われる「追放(亡命)」という逆境に対し、いかに理性と哲学をもって立ち向かうべきかを説いた倫理的な随筆です。著者は、追放や不名誉といった不幸は客観的な悪ではなく、個人の主観的な判断によってその軽重が決まるものであると論じます。そして、人間は一都市の住民にとどまらず、全宇宙を真の祖国とする「宇宙の市民(コスモポリーテース)」であるという観点を提示します。さらに、古代の賢者や詩人たちが異郷や静かな島で不朽の業績を残した歴史的・神話的な実例を豊富に挙げ、一箇所からの追放はむしろ煩わしい政治的義務からの解放と精神的な自足、そして自由をもたらすものであると説きます。最後に、魂の本質から見ればすべての人間がこの地上における旅人であり流刑者であるという壮大な視野を示し、逆境における心の平静の保ち方を提示して結んでいます。
