ジャンル
Philosophy
引用方式
section
チャンク数
6
§0-3–§10-11
対訳文数
634
日本語 210 · English 102 · 简体中文 135 · 한국어 187
底本
Plutarch. Plutarchi Chaeronensis Moralia, Vol. III. Vernardakēs, Grēgorios N., editor. Leipzig: Teubner, 1891.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA (Perseus の利用条件による)
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要旨
本作は、プラトン哲学の枠組みに基づき、運命(ヘイマルメネー)の本質と、それが人間の自由意志や偶然とどのように両立するかを追究した哲学論考です。著者が友人ペイソンに宛てた書簡の形式をとり、運命には「活動」と「実質」の二重の意味があると定義することから議論が始まります。運命は国法のような条件付きの法則であり、すべての出来事をあらかじめ必然化するものではないと論じられます。さらに、アリストテレス的なカテゴリーも交えながら、「可能」「偶然」「幸運」、そして「我々に依存すること(自由選択)」が運命の秩序内でいかに調和するかを体系的に分析します。後半では、三つの階層からなる神の配慮(プロノイア)と運命の関係が、プラトンの『ティマイオス』などの引用とともに整理されます。最終的に本作は、すべてを縛る決定論を否定し、神的な秩序のもとで人間の自由や偶然の余地を残す調和的な世界観を提示して結ばれます。
