プルタルコス · Plutarch
妬まれずに自分をほめることについて
On Praising Oneself Inoffensively
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底本
Plutarch. Plutarchi Chaeronensis Moralia, Vol. IΙI. Vernardakēs, Grēgorios N., editor. Leipzig: Teubner, 1891.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA (Perseus の利用条件による)
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要旨
本書は、一般に嫌悪されがちな「自己称賛」という行為を、他者からの反感や嫉妬(ポノス / phthonos)を買うことなく、いかにして効果的かつ適切に行うかという実践的なレトリックと倫理を論じた作品です。著者は、ペリクレスやデモステネスといった歴史上の政治家や哲学者の豊富な具体例を引きながら、自己称賛が許容される状況やその政治的有用性を分析します。議論の前半では、告発に対する正当な自己弁護や、不当な不運に直面した際など、自己称賛が必要となる例外的な場面が提示されます。中盤では、聴衆への賛美を交えること、功績を運命や神に帰すること、あるいは自らの苦労や軽微な欠点を告白することによって、他者の嫉妬を回避する具体的な技術が解説されます。後半では、他者を鼓舞し、不遜な者を戒めるための有効な大言壮語について論じる一方、自己称賛が招く危険性と、称賛された時の自己節制の重要性を警告します。最終的に本作は、自己称賛を単なる虚栄心から切り離し、徳と公共の利益のために制御されるべき技術として描き出しています。
