ジャンル
Philosophy
引用方式
section
チャンク数
12
§1–§16
対訳文数
981
日本語 338 · English 151 · 简体中文 195 · 한국어 297
底本
Plutarch. Plutarchi Chaeronensis Moralia, Vol III. Vernardakēs, Grēgorios N., editor. Leipzig: Teubner, 1891.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA (Perseus の利用条件による)
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要旨
本作は、人間を支配する最も破壊的な情念の一つである「怒り」をどのように制御し、克服すべきかを論じた実践的な哲学対話篇です。シッラスからの問いかけに応じる形で、かつて激しやすい性格だったフンダヌスが、自身の経験に基づく自己治療の方法と哲学の実践的な教えを語ります。議論は、怒りが芽生えた初期段階で沈黙や客観視によって鎮める訓練から始まり、他者の醜い怒りの姿を反面教師とすること、そして怒りは強さではなく魂の弱さの表れであることを指摘します。さらに、古代の賢者や王たちの寛大な逸話を引きながら、奴隷や身近な人々に対する拙速な処罰を避け、贅沢へのこだわりや「軽蔑されている」という被害妄想を捨て去るための具体的な心の持ち方が説かれます。最終的にフンダヌスは、一定期間怒りを控える誓いと実践を積み重ねることで、怒りの抑制が自分自身に最大の平安をもたらすことを示し、穏やかな気質を養うことの価値を強調して結びます。
