プルタルコス

プルタルコス · Plutarch

ピュティアは今日では詩のかたちで神託を降ろさないことについて

Oracles at Delphi no longer Given in Verse

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ジャンル
Theology
引用方式
section
チャンク数
14
§1-2–§29-30
対訳文数
1,288
日本語 444 · English 188 · 简体中文 280 · 한국어 376

底本

Plutarch. Plutarchi Chaeronensis Moralia, Vol II. Vernardakēs, Grēgorios N., editor. Leipzig: Teubner, 1891.

原文データ出典

Perseus Digital Library · CC BY-SA (Perseus の利用条件による)

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要旨

本作は、デルポイの巫女(ピュティア)による神託が、かつての格式高い韻文から平易な散文へと変化した理由をめぐり、デルポイを訪れた知識人たちが交わす対話篇である。テオンやサラピオン、ボエトスといった対話者たちは、神殿の奉納品や青銅像の美しさをめぐる議論から出発し、やがて「神託の質の変化」という核心的な主題へと移行する。彼らは、神が予言の霊感のみを与え、その表現は人間の魂という不完全な媒体に委ねられているという構造を明らかにする。かつて複雑な政治状況下で曖昧な暗示(詩)が必要だった時代と異なり、平和で安定した現代においては、明瞭で簡潔な散文こそが神託の真実性と信頼性を高めるものであると主張される。対話を通じて、神託の文体変化は信仰の衰退ではなく、人間社会の変遷に寄り添った神の配慮であることが示され、デルポイの永続的な復興が肯定される。