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プルタルコス · Plutarch
ローマ人の運について
On the Fortune of the Romans
ギリシア語原文(原典)と日本語・英語・中国語・韓国語の対訳・語釈を、全文無料・登録不要で公開しています。
ジャンル
Philosophy
引用方式
section
チャンク数
10
§1-3–§13
対訳文数
747
日本語 237 · English 140 · 简体中文 166 · 한국어 204
底本
Plutarch. Moralia, Vol. IV. Babbitt, Frank Cole, editor. Cambridge, MA: Harvard University Press; London: William Heinemann Ltd., 1936 (printing).
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA (Perseus の利用条件による)
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要旨
本書は、ローマ帝国の誕生と繁栄が、人間の「徳(ウィルトゥース)」と運命の「運(フォルトゥーナ)」のどちらによってもたらされたのかという問いをめぐる、演説風の哲学・歴史作品です。著者は、ローマ人たちが古くから「徳」以上に「運」を崇め、その恩恵をうけてきた歴史を振り返ります。カエサルやアウグストゥスといった指導者たちの台頭や、建国者ロムルス、ヌマ王、セルウィウス王の治世における奇跡的な出来事が、すべて運の助けによるものであったことが具体的な逸話とともに語られます。さらに、ケルト人による危機を神聖な鵞鳥が救った故事や、アレクサンドロス大王の急死がローマを脅威から遠ざけたことなど、国家の存亡に関わる局面で「運」が介入した例が示されます。最終的に本作は、ローマの偉大な覇権が、誕生の瞬間から寄り添い続けた運命の守護神による超自然的な導きによって確立されたものであることを描き出しています。
