プルタルコス

プルタルコス · Plutarch

いかに敵から利益を得るか

How to Profit by One's Enemies

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ジャンル
Philosophy
引用方式
section
チャンク数
6
§1-2–§10-11
対訳文数
529
日本語 165 · English 89 · 简体中文 121 · 한국어 154

底本

Plutarch. Plutarchi Chaeronensis Moralia, Vol I. Vernardakēs, Grēgorios N., editor. Leipzig: Teubner, 1888.

原文データ出典

Perseus Digital Library · CC BY-SA (Perseus の利用条件による)

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要旨

本書は、人間関係において避けがたい「敵」の存在を、自己の道徳的成長と人格形成のためにいかに活用すべきかを論じた倫理的論説です。著者はコルネリウス・プルケルに対し、野生動物や自然現象を利用するのと同じように、敵対関係をも自らの糧とする知恵を説きます。議論の核心は、敵が常に自分を監視しているという緊張感こそが、自制心を養い、非難の余地のない生活を送る強力な動機になるという点にあります。さらに、敵からの不当な非難を自己省察の機会とし、怒りや罵りに対して沈黙を守ることで、より高次の自己訓練と寛大さを獲得できると主張されます。最終的に、人間の内なる嫉妬や闘争心を敵に向けることで身内との不和を避け、敵の失態を反面教師としながら真の公正さと徳を追求することが推奨されます。敵を排除すべき存在としてではなく、自己の徳を高めるための最良の訓練台として捉え直す視点を提供する作品です。

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