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プルタルコス · Plutarch
ファビウス・マクシムス伝
Life of Fabius Maximus
ギリシア語原文(原典)と日本語・英語・中国語・韓国語の対訳・語釈を、全文無料・登録不要で公開しています。
ジャンル
Geography
引用方式
chapter.section
チャンク数
27
§1.1-1.5–§27.1-27.2
対訳文数
1,166
日本語 384 · English 194 · 简体中文 263 · 한국어 325
底本
Plutarch. Plutarch's Lives, Vol. III. Perrin, Bernadotte, editor. Cambridge, MA: Harvard University Press; London: William Heinemann Ltd., 1914.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0
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要旨
本作は、第2次ポエニ戦争においてカルタゴの将軍ハンニバルの脅威からローマを救った、名将ファビウス・マクシムスの生涯を描いた歴史伝記である。物語は彼の静かな幼少期と家系の紹介から始まり、執政官としてリグリア人へ勝利を収める初期の活躍が描かれる。トラシメヌス湖畔の戦いでローマ軍が壊滅的な打撃を受けると、ファビウスは独裁官に任命され、決戦を避けて敵を消耗させる「持久戦」の戦略を徹底する。この消極的な戦術は当初、市民や副官からの激しい非難と嘲笑を浴び、カンナエでの大敗などを招いた急進派の暴走を許すものの、やがて彼の知恵と冷静さこそがローマ救国の鍵として再評価される。後半では、タレントゥム奪還における計略や寛大な統率力が描かれ、彼の人間的な偉大さが浮き彫りになる。晩年には、カルタゴ本土への直接遠征を主張する若きスキピオの積極策に強く反対するものの、その遠征が勝利に終わる結末を見届けることなく病没し、市民から「人民の父」として深く惜しまれながら葬られる。
