ジャンル
Geography
引用方式
chapter
チャンク数
7
§1-2–§22-25
対訳文数
635
日本語 193 · English 122 · 简体中文 139 · 한국어 181
底本
Suetonius. De Vita Caesarum Libri VIII. Ihm, Max, editor; Leipzig: Teubner, 1908.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA (Perseus の利用条件による)
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要旨
本作は、ローマ帝国フラウィウス朝の初代皇帝ウェスパシアヌス(Vespasianus)の生涯と統治を克明に描いた伝記作品である。物語は、彼の謙虚な出自と初期のキャリア、および軍人としての頭角を現しユダヤ反乱鎮圧の最高司令官に選ばれる経緯から始まる。その後、東方諸軍の支持と数々の吉兆によって皇帝に推戴され、内乱後の混乱するローマの秩序を回復していく様子が描かれる。皇帝となった彼は、軍紀の粛正、首都の復興、元老院の改革、さらには司法や社会風紀の立て直しに尽力し、その一方で寛大で批判を恐れない姿勢を保ち続けた。また、財政再建のための強欲とも評された厳しい財政政策の一方で、公共事業や芸術への支援も惜しまず、質素で規則正しい日常生活を送った。最後は、彼独特のユーモアに満ちた逸話や有名な「尿税」の言葉とともに、その最期と家系の未来への予言の成就が語られ、実直な指導者の等身大の姿が描き出されて幕を閉じる。
