キケロ

キケロ · Cicero

ストア派のパラドックス

Stoic Paradoxes

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ジャンル
Philosophy
引用方式
book.section
チャンク数
10
§intro.1-intro.5–§6.47-6.52
対訳文数
1,098
日本語 326 · English 222 · 简体中文 234 · 한국어 316

底本

Cicero. M. Tullii Ciceronis De officiis ad Marcum filium libri tres, Paradoxa stoicorum, Timaeus. Baiter, J. G., editor. Leipzig: B. Tauchnitz, 1865.

原文データ出典

Perseus Digital Library · CC BY-SA (Perseus の利用条件による)

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要旨

本書は、キケロが友人ブルートゥスに献呈した、ストア派哲学の極端な命題(パラドクス)を弁論術の手法を用いて平易に論証する哲学書です。著者は、一般には受け入れがたいとされるストア派の教義を、ローマの歴史的先例や自身の政治的経験を交えながら、市民の耳に届く説得力ある言葉で語り直します。「徳のみが真の善である」という第一の逆説から始まり、「過ちの等価性」や「すべての愚者は奴隷であること」などの論題が順に論じられます。議論の中盤では、外的な困難に動じない賢者の幸福や、欲望に支配された支配者の精神的奴隷状態が対比されます。最終的に、真の自由や富は物質的な所有ではなく、内面の徳と自己管理にのみ存在することが示され、道徳的な生き方の完成が提示されて締めくくられます。