スミュルナのビオン
Bion of Smyrna
ギリシア語 · 詩歌 · 婚礼詩 · 哀歌; 詩歌 · 抒情詩
2 作品 · 308 対訳文
アキレウスとデイダメイアの祝婚歌
Epithalamium of Achilles and Deidameia本作は、ギリシア神話の英雄アキレウスとスキューロス島の王女デーイダメイアの恋をテーマにした、ヘキサメトロス(長短六歩格)による牧歌風の詩作品です。冒頭では、牧人リュキダスとミュルソンの対話が描かれ、リュキダスが恋の歌を乞うのに対して、ミュルソンがアキレウスの物語を歌い始めます。歌の内容は、トロイア戦争を避けるためにスキューロス島で女装して隠れ住んでいた若きアキレウスが、王女デーイダメイアに恋をし、彼女に対して熱烈な告白をする場面へと展開します。アキレウスは女性たちの間に交じりながらも、デーイダメイアへの想いを募らせていきます。しかし、現存する詩はアキレウスが求愛する途中の段階で唐突に途切れており、未完の断片として残されています。
詩歌1 チャンク · §1-3271 対訳文読む →アドニスへの哀悼歌
The Lament for Adonis本作は、美しき青年アドーニスの非業の死と、彼を深く愛した愛の女神アプロディーテーによる痛切な哀悼を歌った叙情詩です。物語は、猪の牙によって致命傷を負い瀕死となったアドーニスに、アプロディーテーが最期の抱擁と口づけを交わして別れを告げる痛ましい場面から始まります。女神はアドーニスの死を深く嘆き、彼が冥界の女王ペルセポネーに奪われてしまう不条理な運命を悲しみます。その哀哭の最中、彼女が流した涙とアドーニスの血からアネモネや薔薇などの花々が生まれ、悲劇の中から自然の美が誕生します。さらに、愛の神エロースたちや運命の女神モイライも加わり、若き美青年の死を共に哀悼します。生と死、愛と喪失が、神話的な美しさの中に哀切極まりなく描かれています。
詩歌2 チャンク · §1-51–§52-98237 対訳文読む →
