ウェルギリウス
Virgil
ラテン語 · 詩歌 · 叙事詩 · 牧歌・田園詩 · 教訓詩; 科学・哲学
3 作品 · 21,701 対訳文
Arma virumque cano, Troiae qui primus ab oris.
武器と一人の英雄を、私は歌う——トロイアの岸から真っ先に来た者を。
Aeneis 1.1
アエネイス
Aeneid滅亡したトロイアから逃れた英雄アエネアスが、神々に課せられたイタリアの地への新国家建国という運命を果たすまでの旅路と戦いを描いた全十二巻からなる叙事詩です。前半では、女神ユーノーの激しい怒りによって放浪を余儀なくされ、カルタゴの女王ディードーとの悲恋や、冥界へと降りて亡き父からローマの輝かしい未来を告げられる様子が描かれます。後半の舞台はイタリアへと移り、土地の王の娘との婚姻をめぐって、現地ルトゥリ人の王トゥルヌス率いる同盟軍との激しい戦争が勃発します。悲痛な犠牲を払いながらも、アエネアスは自らの使命を全うするために戦い続けます。最後はアエネアスとトゥルヌスによる緊迫した一騎打ちが繰り広げられ、アエネアスが怒りとともに宿敵を討ち果たし、新たな歴史の幕開けを予感させて物語は幕を閉じます。
詩歌127 チャンク · §1.1-1.75–§12.876-12.95217,050 対訳文読む →牧歌
Eclogues本作は、理想化された田園地帯を舞台に、牧人たちの生活や歌を全10編の対話詩で描いた詩集です。物語は、内乱による土地没収という過酷な現実を背景とした牧人たちの対話から始まります。作品内では、牧人たちが実らぬ愛を哀訴し、互いに歌の腕前を競い合う一方で、悲劇的な死を遂げたダプニスの哀悼と神格化、そして新たな黄金時代の到来を告げる一人の少年の誕生などが歌い上げられます。さらに、半神シレノスが語る宇宙の起源や、実在の詩人をモデルにした愛の苦悩も描かれます。現実の政治的動揺と牧歌的な美しさが複雑に交錯し、人間の喜びと悲しみを豊かに表現しています。
詩歌12 チャンク · §1.1-1.84–§10.1-10.771,748 対訳文読む →農耕詩
Georgics本作は、古代ローマの詩人ウェルギリウスが、農耕、樹木、家畜、そして蜜蜂という4つの主題を通して、自然と人間の労働、そして文明のあり方を歌い上げた教訓詩です。全4巻からなる本作は、若き支配者オクタウィアヌスへの献辞と、ギリシアの詩人ヘシオドスの伝統を引く詩の形式をとり、イタリアの豊かな自然を舞台に展開します。第1巻と第2巻では、大地の耕起や天体の運行による季節の把握、樹木やブドウの栽培方法が説かれ、自然の猛威に対峙する人間の勤勉な労働と、農村生活の素朴な幸福が対比されます。第3巻では馬や牛などの家畜の繁殖や情熱の克服が扱われ、最後には家畜を襲う悲劇的な疫病の猛威が描かれます。そして最終第4巻では、調和のとれた蜜蜂の社会生活が描かれ、失われた群れを再生させるための神話を通じて、死と再生、そして芸術の力という普遍的なテーマへと到達します。
詩歌28 チャンク · §1.1-1.73–§4.486-4.5662,903 対訳文読む →

