サッルスティウス
Sallust
ラテン語 · 歴史・地理 · 歴史叙述
2 作品 · 3,483 対訳文
歴史
Histories本作は、共和政ローマ末期の激動期における内憂外患を、当時の政治家や将軍、外国の君主たちによる演説や書簡を通じて描き出した歴史作品です。スッラ没後の混乱を背景に、ローマの国内政治における自由の喪失と寡頭支配への不満、そして深刻な対外戦争が多角的に捉えられています。作品内では、レピドゥスやマケルが市民に向けてスッラ体制の残虐性を告発し、失われた自由と護民官の権利を回復するために決起することを促します。これに対し、フィリップスは元老院に向けてレピドゥスらの叛乱に対抗する断固たる決議を求め、執政官コッタや将軍ポンペイウスは困窮する国家と軍隊の現状を訴えて支援を要請します。さらに、東方の宿敵ポントス王ミトリダテスによる書簡は、ローマのあくなき支配欲を告発し、パルティアとの共同戦線を呼びかけています。これら緊迫感に満ちた生々しい言葉の数々は、内政の分裂と外征の激化に揺れる共和国の危機的状況を鮮明に描き出しています。
歴史・地理10 チャンク · §Lep.1-Lep.16–§Mithr.13-Mithr.231,009 対訳文読む →カティリナの陰謀
The Conspiracy of Catiline本書は、紀元前1世紀の共和政末期のローマで起きた「カティリーナの陰謀」の全貌を、歴史家サッルスティウスが描いた歴史書です。著者は、政治の腐敗から離れて歴史執筆を志した自らの経緯を述べつつ、主謀者カティリーナの邪悪で非凡な個性と、当時のローマ社会の倫理的没落を背景として描き出します。物語は、困窮した貴族や若者たちを集めて国家転覆を企むカティリーナと、それを阻止せんとする執政官キケロらの暗闘を中心に展開します。陰謀が暴かれ市内の共謀者たちが逮捕されると、元老院ではその処遇をめぐり、寛大な対処を求めるカエサルと即時の死刑を主張する小カトの間で、国家のあり方を問う雄弁な論戦が交わされます。最終的に共謀者たちは処刑され、退路を断たれたカティリーナも反乱軍を率いて決死の戦いの末に戦死します。一連の劇的な事件を通じて、共和政ローマの美徳の喪失と政治的混乱を鮮烈に活写した作品です。
歴史・地理21 チャンク · §1-3–§59-612,474 対訳文読む →

