カッリマコス

カッリマコス · Callimachus

ヘカレ

Hecale

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ジャンル
Poetry
引用方式
poem.section
チャンク数
36
§0.1-0.5–§35.1
対訳文数
587
日本語 171 · English 111 · 简体中文 136 · 한국어 169

底本

Callimachus. Callimachus and Lycophron. Mair, A. W., Mair, G. R., editors. London: William Heinemann, 1921.

原文データ出典

Open Greek and Latin · CC BY-SA 4.0

Humanitext がクローン・再構成し、継続的に更新しています。

要旨

カリマコスの『ヘカレー』は、ギリシア神話の英雄テーセウスと、彼を温かくもてなした貧しい老女ヘカレーの交流を描いたヘレニズム期の小叙事詩(エピュリオン)です。物語は、アテナイを脅かすマラトンの牡牛の退治に向かった若きテーセウスが、激しい嵐を避けるためヘカレーの質素な小屋に身を寄せるところから始まります。ヘカレーは手元にある野生の草やオリーブを差し出して心からもてなし、自身の過去やかつての幸福を語りながらテーセウスと夜を過ごします。翌朝、テーセウスは出発して牡牛を見事に捕獲しますが、再び彼女のもとを訪れたときには、ヘカレーはすでに息を引き取っていました。テーセウスは彼女の死を深く哀悼し、その恩に報いるため、彼女の名を冠したデモス(行政区)を設立してその記憶を永劫に留めます。本作は、英雄の華々しい冒険の裏で、名もなき老女の素朴な美徳と哀愁、そして日常のささやかな情景を繊細に描き出した詩的傑作です。