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アイリオス・アリステイデス · Aelius Aristides
シチリア遠征反対論
Against the Sicilian Expedition
ギリシア語原文(原典)と日本語・英語・中国語・韓国語の対訳・語釈を、全文無料・登録不要で公開しています。
ジャンル
Rhetoric
引用方式
Jebb_page
チャンク数
8
§376-377–§390-391
対訳文数
898
日本語 265 · English 182 · 简体中文 192 · 한국어 259
底本
Aristides. Vol. 1. Dindorf, Wilhelm, editor. Leipzig: Reimer, 1829.
原文データ出典
Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0
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要旨
本作は、ペロポネソス戦争期のアテナイにおけるシケリア遠征への追加派遣に反対し、撤退を強く勧める政治演説の形式をとる作品です。弁者は民会において、一時的な感情や過去の決定に固執することなく、状況の変化に応じて柔軟に決断を下すことの重要性を説きます。議論の前半では、アテナイ本国の深刻な防衛危機とシケリアの遠征軍が直面する壊滅的な窮状が対比され、これ以上の無謀な増援派遣が本国の破滅を招くことが警告されます。中盤において弁者は、ペリクレスの教えを引用しつつ、撤退を不名誉とする好戦派の主張に強く反論し、スパルタなどの例を引いて臨機応変な撤退こそが賢明な名誉であると説得します。終盤では、大遠征に潜む危険を示す不吉な前兆や、過去のエジプト遠征における壊滅的失敗といった歴史的先例を提示します。最終的に、見栄による自滅を避け、兵力を温存して最悪の全滅を回避することこそが最大の優先事項であると民会に訴えて演説は締めくくられます。
