ジャンル
Philosophy
引用方式
section
チャンク数
7
§1-7–§31-34
対訳文数
697
日本語 221 · English 128 · 简体中文 154 · 한국어 194
底本
Theophrastus. Theophrasti Eresii opera quae supersunt omnia, vol. III. Wimmer, Friedrich, editor. Leipzig: Teubner, 1862.
原文データ出典
Open Greek and Latin · CC BY-SA 4.0
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要旨
本作は、知性によってのみ捉えられる第一原理と、感覚される自然界との結びつきをめぐる難問(アポリア)を徹底的に検討する哲学書である。著者は、第一原理がどのように天体の運動を引き起こすのかという問題や、天球の複数性と魂の有無について問いを投げかける。続いて、ピタゴラス派やプラトンなど先哲の宇宙階層論の不十分さを批判しつつ、存在が質料と形相に分割される仕組みや、原理そのものが規定を持つべきか否かを検証する。また、認識論的な問題として、感覚に基づく知見と直接的な知性的直観が捉える第一原理との区分を示し、あらゆるものに根拠を求める探求の限界を指摘する。最後に、自然界における目的論的説明の適用範囲に言及し、偶然や例外が満ちる現実において、目的因と最善への衝動の限界を正しく画定することこそが宇宙論の基本原理であると結論づける。
