アリストテレス

アリストテレス · Aristotle

ニコマコス倫理学

Nicomachean Ethics

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ジャンル
Philosophy
引用方式
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チャンク数
123
§1.1-1.3–§10.9#3
対訳文数
13,577
日本語 4387 · English 2379 · 简体中文 2632 · 한국어 4179

底本

Aristotle. Aristotelis Ethica Nicomachea. Bywater, Ingram, editor. Oxford: Clarendon Press, 1894.

原文データ出典

Perseus Digital Library · CC BY-SA 4.0

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要旨

本書は、人間のあらゆる行為が目指すべき最高善(幸福)とは何か、そしてそれをいかに実現するかを探求した、アリストテレスによる実践哲学の講義録である。著者はまず、幸福を「徳(アレテー)に適った魂の活動」と定義し、人間の魂の構造に対応させて、徳を倫理的徳と知性的徳に大別する。前半では、倫理的徳が習慣化を通じて獲得されることや、超過と不足を避ける「中庸(メソーテース)」の状態であることを示し、正義や自発性の概念を精緻に分析する。中盤では、実践的判断力である「思慮(プロネーシス)」などの知性的徳、さらには人間関係を支える「友愛(フィリア)」や自制の問題が多角的に議論される。結末において、著者は真の幸福を、人間の最高部分である知性の活動たる「観照(テオーリア)」に見出す。そして、この卓越した生き方を社会的に可能にするための法律と国家制度の必要性を説き、議論を「政治学」へと接続させて結ぶ。