ジャンル
Philosophy
引用方式
chapter
チャンク数
10
§1–§8
対訳文数
756
日本語 216 · English 167 · 简体中文 171 · 한국어 202
底本
Galen. Claudii Galeni Opera Omnia, Volume 5. Kühn, Karl Gottlob, editor. Leipzig: Knobloch, 1823.
原文データ出典
A Digital Corpus for Graeco-Arabic Studies · CC BY-SA 4.0
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要旨
本作は、古代ローマの医師ガレノスが、人体における脈拍の機能や有用性を、呼吸との精緻な比較を通じて探求した医学・生理学の著作です。著者は、動脈の結紮実験や解剖学的観察を駆使し、呼吸と脈拍がともに体内の「生まれつきの熱」を維持し、拡張によって冷却を行い、収縮によって老廃物を排出するという共通の役割を持つことを示します。さらに、動脈の運動は単に受動的なものではなく、心臓の能動的な収縮・拡張の力が伝播したものであると主張し、先行する医学者たちの誤説を鋭く反駁します。動脈内の血液や精気(プネウマ)の移動メカニズムや、拡張・収縮の双方が能動的な活動であることの論証を経て、最終的に脈拍と呼吸の類似点と相違点が明快に整理されます。本書は、当時の医学における循環生理学の基礎を築くための極めて論理的な探究の書です。
