ジャンル
Philosophy
引用方式
chapter
チャンク数
10
§1–§8
対訳文数
900
日本語 276 · English 176 · 简体中文 204 · 한국어 244
底本
Galen. Claudii Galeni Opera Omnia, Volume 4. Kühn, Karl Gottlob, editor. Leipzig: Knobloch, 1822.
原文データ出典
A Digital Corpus for Graeco-Arabic Studies · CC BY-SA 4.0
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要旨
本作は、古代ローマの医師ガレノスが、動脈の中には本来空気(プネウマ)だけが満ちており血液は含まれていないとするエラシストラトス派の説に対して反論し、動脈内には生来的に血液が存在することを論証する医学・哲学論考です。ガレノスは、動脈が傷ついた際に直ちに血液が流出するという観察事実を出発点とし、精気が先に抜けて血液が侵入するという敵対者の仮説を論理的・解剖学的に検証していきます。彼は、微小な傷から全身の精気が抜けるという説の不条理さを暴き、腸間膜などの解剖学的知見を用いて彼らの誤謬を指摘します。さらに、動脈の結紮実験や管を用いた実験という実証的な解剖学的手法を提示し、動脈の活動が心臓からの力の伝達による能動的な拡張運動であることを証明します。本書は、論理学的な推論と厳密な解剖実験を結びつけ、ドグマ派や懐疑派の方法論的誤りを批判しながら自説を確立していく論争的な構成をとっています。
