ジャンル
Philosophy
引用方式
chapter
チャンク数
11
§1–§5#3
対訳文数
1,221
日本語 349 · English 269 · 简体中文 278 · 한국어 325
底本
Galen. Claudii Galeni Opera Omnia, Volume 4. Kühn, Karl Gottlob, editor. Leipzig: Knobloch, 1822.
原文データ出典
A Digital Corpus for Graeco-Arabic Studies · CC BY-SA 4.0
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要旨
本書は、生命の維持に不可欠な呼吸の役割と目的について、医学者ガレノスが探究した医学・哲学書です。著者はまず、呼吸の有用性をめぐる過去の諸説を整理し、呼吸される空気の本質を問います。エラシストラトス派やアスクレピアデスといった他学派の説を、息止め時の実験的観察などを用いて批判的に検証します。続いて、呼吸の目的が「冷却」か「生来の熱(シンピュトス・テルモテース)」の維持であるかという対立を、物理的な炎の燃焼アナロジーを用いて調停します。さらに、浴場での疲弊や病気の事例、動物実験などを通じて、呼吸が熱の保存、冷却、そして老廃物たる煙の排出のために不可欠であることを実証します。最終的に、脳や心臓の実験を通じて、呼吸の最大の役割が生来の熱の維持・調節にあり、第二の役割が脳の「精神プネウマ」の養育であると結論づけます。
