ジャンル
Philosophy
引用方式
chapter
チャンク数
8
§1–§6
対訳文数
713
日本語 222 · English 147 · 简体中文 150 · 한국어 194
底本
Galen. Claudii Galeni Opera Omnia, Volume 2. Kühn, Karl Gottlob, editor. Leipzig: Knobloch, 1821.
原文データ出典
A Digital Corpus for Graeco-Arabic Studies · CC BY-SA 4.0
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要旨
本作は、古代の医師ガレノスが、嗅覚の真の受容器官がどこに存在するかを解剖学的・生理学的に探求した科学・医学論著です。著者は、単に鼻が匂いを感じるのではなく、呼吸を伴うことで初めて匂いを認識できる点に着目し、解剖を通じて嗅覚の物理的経路を明らかにしようと試みます。鼻腔の構造や神経の走行を検証した上で、鼻の被膜や気管などを除外し、最終的に脳の前室(脳室)こそが嗅覚の本来の器官であると論定します。さらに、アリストテレスが提唱した「鼻の通路を塞ぐ蓋」の仮説を、具体的な実験や他動物の観察から論破し、脳自身の自発的な拡張運動と空気の誘入こそが嗅覚を可能にしていると解説します。末尾では、くしゃみによる脳からの老廃物の排出メカニズムや脳室への外科的観察も交え、呼吸と脳の機能的連関が示されます。
