ジャンル
Theology
引用方式
section
チャンク数
9
§1-2–§14-16
対訳文数
1,274
日本語 377 · English 268 · 简体中文 290 · 한국어 339
底本
Tertullian. Quinti Septimi Florentis Tertulliani opera, Pars III (Corpus Scriptorum Ecclesiasticorum Latinorum, Volume 47). Kroymann, Emil, editor. Prague, Vienna, Leipzig: F. Tempsky, G. Freytag, 1906.
原文データ出典
Open Greek and Latin · CC BY-SA 4.0
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要旨
本作は、著者が自らの忍耐の欠如を認めつつも、キリスト者にとって極めて重要な美徳である「忍耐(パティエンティア)」の本質と実践について論じた神学・倫理的著作です。著者はまず、神が不義な者に対して示す寛容さと、キリストがその生涯と受難において示した模範を、忍耐の究極の手本として提示します。対照的に、あらゆる罪の根源は悪魔に由来する「不気短さ(忍耐のなさ)」にあり、アダムとエヴァの堕落やカインの兄弟殺しもこれに起因すると説明されます。中盤では、地上の損失、身体的・言語的侵害、あるいは親しい者の死に直面した際にも、怒りや復讐心に囚われず、忍耐をもって応じるべきことが実践的に説かれます。終盤では、愛の前提としての心の忍耐だけでなく、苦行や殉教に耐える肉体の忍耐の重要性が強調され、イザヤやヨブなどの聖書の人物がその模範として挙げられます。最終的に、忍耐こそが神の霊を伴う最も美しい美徳であり、地上の試練を耐え抜く者に天の幸福をもたらすものであると結論づけられます。
