テルトゥリアヌス · Tertullian
偶像崇拝について
On Idolatry
ラテン語原文(原典)と日本語・英語・中国語・韓国語の対訳・語釈を、全文無料・登録不要で公開しています。
底本
Tertullian. Quinti Septimi Florentis Tertulliani opera, Pars I (Corpus Scriptorum Ecclesiasticorum Latinorum, Volume 20). Reifferscheid, August; Wissowa, Georg, editors. Prague, Vienna, Leipzig: F. Tempsky, G. Freytag, 1890.
原文データ出典
Open Greek and Latin · CC BY-SA 4.0
Humanitext がクローン・再構成し、継続的に更新しています。
要旨
本作は、キリスト教徒が異教社会の中でいかにして偶像崇拝(イドラトリア)を避け、純粋な信仰を保つべきかを論じた実践的な神学著作です。著者はまず偶像崇拝をあらゆる悪を内包する最大最悪の罪と定義し、目に見える像の崇拝だけでなく、偶像の製作やそれに関わる物品の取引など、間接的な関与をも厳しく批判します。さらに議論は、世俗の文学教師、公職の従事、兵役、そして異教の祝祭への参加や自宅の装飾といった日常生活の多岐にわたる局面に及び、信徒が妥協しやすい「生計の維持」という言い訳を退けます。また、言葉や書面による異教の神への誓いといった目に見えにくい妥協にも警告を発します。最終的に、キリスト教徒は異教社会の風習から自らを厳格に区別し、キリストへの絶対的な忠誠を守り抜いて航海すべきであるという、妥協なきキリスト教倫理を提示して締めくくられます。
