オウィディウス

オウィディウス · Ovid

黒海からの手紙

Letters from the Black Sea

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ジャンル
Poetry
引用方式
book.poem.line
チャンク数
52
§1.1.1-1.1.80–§4.16.1-4.16.52
対訳文数
5,933
日本語 1884 · English 1195 · 简体中文 1316 · 한국어 1538

底本

Ovid: Tristia. Ponto. Wheeler, Arthur Leslie, editor. Cambridge, MA; London, UK: Harvard University Press; William Heinemann Ltd., 1939 (printing).

原文データ出典

Perseus Digital Library · CC BY-SA (Perseus の利用条件による)

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要旨

本作は、ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスによって黒海沿岸の辺境トミスへ流刑に処された詩人オウィディウスが、ローマにいる妻や友人、有力者たちに宛てて送ったエレゲイア(哀歌)形式の書簡詩集です。作品を通じて、凍てつく過酷な気候や異民族の脅威に晒される流刑地の悲惨な現実と、かつての栄光に満ちたローマへの断ちがたい郷愁が切々と歌い上げられます。詩人は自身の「過ち」を弁明し、アウグストゥスやのちのティベリウスら皇帝一家の慈悲を乞うため、友人たちに流刑地変更の執り成しを懇願し続けます。しかし、頼みにしていた擁護者たちの死や皇帝の崩御により、帰還の希望は次第に絶望へと変わり、詩人は自らの過酷な運命を受け入れる諦めの境地に達します。最終的に、かつて詩壇で誇った名声を回想しながらも、追放によって精神的に死に果てた自身への攻撃を止めるよう「妬み」に訴える、深い悲哀の余韻を残して作品は締めくくられます。