Philostratus
ギリシア語 · 散文・その他文芸 · その他作品; 歴史・地理 · 伝記
1 作品 · 224 対訳文
生年: 170年 / 没年: 245年
リムノス島 → アテネ · 著作家 · ソフィスト · 雄弁家
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本作は、ローマ帝国皇帝ネロの狂気と独裁、そしてその没落を、対話形式で描き出す作品である。ギリシアの哲学者ムソニオスとメネクラテスの対話を軸に、ネロの不条理な行動が暴かれていく。前半では、ネロによるコリントスのイストモス運河開削計画の壮大な動機と、その突然の挫折の経緯、さらには彼の芸術に対する異様な執着が語られる。後半では、皇帝の滑稽な歌唱へのこだわりや、競争相手の悲劇俳優を殺害した凶行、神々に対する不遜な態度が具体的に暴露される。そして対話の終盤、ネロの不名誉な死を告げる船が到着することで、暴君の治世の終わりが象徴的に示される。