地理誌
Geography
本作は、古代ギリシアの学者ストラボンが、当時知られていた全世界である「居住世界」(オイクメネ)を網羅的に記述した全17巻からなる地誌である。冒頭の第1・2巻では、ホメロスを地理学の創始者と位置づけ、エラトステネスやポセイドニオスら先行する学者の説を批判的に検証し、地理学における幾何学や天文学、地球物理学的知識の不可欠さを論じる。続く本編の第3〜10巻では、ヨーロッパ西端のイベリアやガリアから、イタリア、ギリシアへと東進し、各地域の自然環境や民族、歴史を描写する。さらにアジアを扱う第11〜16巻では、インドやペルシア、メソポタミア、小アジアについて語り、最後の第17巻で北アフリカのエジプトやリビアを網羅する。各地の神話や歴史的事実を整理しつつ、ローマ帝国の支配下での秩序と平和の構築という実用的な観点から、世界の全体像を鮮明に描き出している。
歴史・地理
577 チャンク · §1.1.1-1.1.4–§17.3.24-17.3.25
50,658 対訳文
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