学説彙纂
The Digest of Justinian
本作は、東ローマ皇帝ユスティニアヌス1世の命により編纂された、古典期ローマを代表する法学者たちの学説や判例を集大成した法典です。ウルピアーヌス、パウルス、ガイウス、パピニアヌス、ユリアヌスといった高名な法学者たちの学説が数多く引用され、体系的かつ弁論的に叙述されています。作品は、法の定義やローマ法史、法解釈の原則から始まり、人法(自由と奴隷、婚姻、後見)、物法(地役権や用益権)、そして遺言や相続といった私法の根幹を系統的に扱います。さらに、売買、賃貸借、消費貸借、委任、組合、質権といった契約関係に加え、不法行為(アクィリウス法)や訴訟手続にいたるまで、多角的な議論が展開されます。後半では、殺人や大逆、偽造などの各種犯罪と刑罰、軍事や上訴手続、さらには自治都市の義務や法格言にいたるまで、公法・私法を網羅する膨大な法的問題が網羅されます。本書は、個別具体的な事案を通して正義と衡平(aequitas)の精神を追求した、ローマ法学の到達点を示す学説集です。
科学・哲学
9271 チャンク · §1.1.1.pr-1.1.1.4–§50.17.211.pr
183,513 対訳文
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