風刺詩
Satires
古代ローマ帝政期の道徳的退廃と社会の不条理を鋭く批判する、全16歌からなるヘクサメトロス(長短六歩格)の風刺詩集です。詩人は、欺瞞や犯罪が横行する現実を前に「憤り(インディグナーティオー)」を抑えきれず風刺を執筆すると宣言します。前半では、異邦人の台頭に押されるローマ市民の貧困や、偽善的な道徳家、ドミティアヌス帝の愚行、そして結婚制度と女性の悪徳などが過激かつ具体的に描写されます。後半へ進むにつれてトーンはやや哲学的になり、富や権力を望む人間の欲望の虚しさを説き、「健全な身体に健全な精神」を願うべきだと主張します。身の程をわきまえた質素な生活や、内なる良心の重要性を描き、軍人の不条理な特権を告発する詩をもって本作は締めくくられます。
詩歌
50 チャンク · §1.1-1.85–§16.1-16.60
6,813 対訳文
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